6年前。
ひとりの
若者がお店にやってきた。
オリンピアサンワーズが店舗を構える
このビルの上階に住んでいるのだという。
仕事中に足が疲れるので足に合ったシューズを合わせてほしい、
とその若者は言った。
話を聞くと、彼の勤め先はこの辺では誰もが知る
大病院だった。
彼は
医療事務か何かに携(たずさ)わっているのかもしれない。
とにかく、あの広大な病院内を移動するのは大変にちがいなかった。
その日、若者には「
歩く・走る力を呼び覚ますシューズ」を
オーダーメイドインソールでフィッティングした。
歩く走る力を呼び覚ますシューズってこれ↓
(もう売ってませんけど)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
4年前。
若者はふたたびお店にやってきた。
彼は転勤になって、もはやこのビルには住んでいなかった。
今は他県の病院へ勤めているという。
以前に合わせてもらったシューズがとても快適だった、
と彼は言った。
その日も、やはり、
若者には「
歩く・走る力を呼び覚ますシューズ」を
オーダーメイドインソールでフィッティングした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
昨年末、彼は
3年ぶりにお店にやってきた。
彼がお気に入りの
「
歩く・走る力を呼び覚ますシューズ」は、
もう
完売してなくなってしまっていた。
だから、かわりのシューズとして、
Jimmy(ジミー)を
オーダーメイドインソールでフィッティングした。
"ジミー"ことゲルサウンダーくん↓
この日、彼は大きなスポーツバッグと
テニスラケットを持っていた。
学生時代からテニスをつづけていて
今日も練習の帰りなのだ、と彼は言った。
彼の足はきっと疲れやすいはずで、だから、
セコメントをする