(つづき)
双子の兄弟に出会った時、川見店主はふたつのことに驚いた。
ひとつめ。彼らがあまりにソックリだったこと。
しばらくは、ふたりの顔と名前がこんがらがっていた。
ふたつめ。彼らの跳躍力が優れていたこと。
それは凡人にはないものだとわかった。
兄の三段跳び自己ベストは14m95cm。
弟の走幅跳び自己ベスト記録は6m86cm。
ただ、その素晴らしい記録と、
今の彼らの姿が釣り合わないという印象を受けた。
ふたりの立ち姿や歩く姿に違和感を持った。
川見店主:「ふたりとも姿勢が良くないと思います。
このままの姿勢でそんな記録で跳んでいたら、
いずれ腰の大きな故障につながると思います」
お父さん:「ふたりの姿を見るだけで、
そんなことまでわかるのですか!
実は弟はもう腰を疲労骨折しています。
跳ぶことはおろか走ることさえできません」
川見店主:「えっ!もうそんなに悪くしているのですか!
陸上競技どころではないではないですか!」
お母さん:「お医者さんには、
『このまま競技をつづけたら、
身体がどうなっても知りませんよ』
とまで言われています。
兄も膝と足首を痛めて練習できません」
川見店主:「……まいりましたね。
彼らが跳べるようになるには、
シューズももちろんですけれど、
立ち方、座り方、歩き方から
すべてを変えていかねばなりません」
お父さん:「わかりました。
できることはなんでもします。
ふたりもその覚悟で来ましたから」
この日から双子の兄弟は、
週末になると毎週のようにお店にやってきた。
川見店主はいつも彼らの調子を確認し、話し合い、
必要なシューズを計画し、取り寄せ、
入荷するたびにフィッティングを行った。
その3か月にわたる記録をご紹介する今日のアムフィット!
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<兄の6足、疾風のフィッテング編>
まずは、兄の3月の3足!
装着するオーダーメイドインソールはすべて最上級インソールのゼロ・アムフィットです!
川見店主が入魂のアムフィット装着作業へ!
兄の1足目!
トレーニングシューズの最高傑作ビッカーにゼロ・アムフィット装着どん!
兄の2足目!
もうどこにも売ってないであろう、トレーニングシューズの幻の逸品、WINDSPRINTにゼロ・アムフィット装着どん!
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