2014年9月8日は、51周年(くらい)の創業記念日です。
2014-09-07



明日、9月8日は、オリンピアサンワーズの創業記念日です。
創業者は、女性でした。

この人↓
禺画像]

【上田喜代子(うえだ・きよこ)1924-1986】


この似顔絵は、30年近く前に描かれたもので、
後にパソコンに取り込んで色をつけたものです。

今日は、このイラストにまつわるお話をひとつ――。

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1987年(昭62)5月3日
上田の一周忌が過ぎて数か月後。
大阪市内の某ホテルで、
生前の上田を慕(した)っていた人たちが集って、
サンワーズのおばちゃんを偲(しの)ぶ会」が行われた。

大阪の陸上競技界の発展に陰ながら尽力した
上田の功績を讃えつつ、
上田亡き後にオリンピアサンワーズを継いだ
二代目店主を激励しようと、
有志の先生方が発起人となって開催してくださったそうだ。

この会を知らせる案内が、今も店に残っている。


「サンワーズ前店主が昭和61年2月22日に
 永遠に眠りにつかれて早や一周忌を終えました。
 
 故人は常に陸上競技をこよなく愛し、
 長居の杜(もり)に人ありと、
 いつも競技場に笑顔で、
 時には仁王のごとく、
 我々アスリートを見守って頂き、
 現場の指導者のみならず、
 選手自身にとっても良きアドバイザーであった事を
 思い出さずにはおれません。

 つきましては、在りし日の『おばちゃん』の思い出を語りながら、
 和(なご)やかな夕べの一時を持ちたくご案内いたします」



この「偲ぶ会」には、70名もの人々が集った。
当日の参加者名簿に記されている名前を見ると、
多くは学校の先生方や
陸上競技の関係者であったことがわかる。
その他、一般競技者や一般ランナーの親しかったお客さん、
そして、先生でも競技者でもランナーでもなく、
つまりは「お客さん」でもないのに、なぜか不思議と、
上田を慕って店に出入りしていた人々も参加したようである。

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上田は、多くの人に慕われていた。
にもかかわらず、昔も今も、誰にとっても、
上田は"謎多き人物"のままでありつづけている。

オリンピアサンワーズがいつ創業されたのか?
創業までにどのような経緯があったのか?
くわしくは、わかっていない。
かろうじて、すでに1964年東京オリンピックの時には、
オリンピアサンワーズが存在していたことはわかっている。

上田が店主だった時代、
店に来る人(学生がほとんどだった)は誰も、
その店の名前も、その人の名前も知らなかった。

大阪に唯一存在する陸上競技の専門店。
陸上競技者なら誰もが憧れた
専門メーカー・ニシスポーツ社の商品が手に入る店。
だから当時の学生たちは、
その店を「ニシの店」と呼び、
その人を「ニシのおばちゃん」と呼んだ。
そうとしか呼びようがなかった。
そもそも、店には看板すら出ていなかったのだから。


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